Reflections on Tsugaru ⑨ 初期衝動

(写真・文/柴田祥)

津軽再考|初期衝動

なんでしょうね。
己の中で定めたテーマで撮影してきているはずの写真なのに、最近撮った写真だけが明らかに今回の写真集の中にうまくフィットしない現象。
写真集の構成をしていくなかで気づいたことです。
これは撮影者本人だけの感覚なのかもしれませんが。

一度構成してもらった中から私が削除をお願いした写真はどれも最近撮った写真ばかりでした。
以前の写真を見返すとがむしゃらに撮っていた時期の写真はなんかもう尖ってたなと。

真冬の家屋の屋根にできる氷柱(つらら)のようで、
寒さが厳しい時期は固く鋭利に尖り、暖かくなってくるにつれ氷柱は溶けだし先端は丸みを帯びてくる。

このような感じを受けてます。
歳をとるということでもあるのでしょう。

しかしながらそのあたりを利用して起伏がある構成を作れたのでそれはそれで良かったと思っております。
もっと言えば、津軽再考の個展後すぐにこの写真集のお話が来なかったのがうまいこと作用してる気が今となってはしています。