Reflections on Tsugaru ⑤ 津軽衆

(写真・文/柴田祥)

一見津軽の人を意味するような言葉に見えますが普段生活していて使われてる意味合いは少し違うように思います。

例えばAさんとBさんがCさんのことについて会話をしていた際に、Cさんがその場に現れると、Cさんは間違いなく津軽衆と言われます。(今の10代20代の方々が使っているかはわからないのですが)

別の例ですと、食事の席で大皿の料理がひとつだけ残った際はその席の人達全員が津軽衆と言われます。
理由はよくわからんのですが食事の席の話ですと奥ゆかしいとか遠慮がちとか見え張りとかそんなところだと思います。

もう一つ津軽の人の気質として言われる代表的なの言葉が”じょっぱり”です。
じょっぱりは強情張りが訛ったものなのでしょうか。
頑固者、意地っ張りということになるのですが、言葉少なく、他人にすぐ心を開かない、ぶっきらぼうに見えるのでしょう。しかし実は意地を張るというよりは単なる人見知りが意地を張っているように見えるだけなのではないかと私は思っています。

もちろん私は人見知りです。人見知りでも少しひどいほうの部類に入るかもしれません。
冬は15時を過ぎると辺りは薄暗くなります。天気も晴れる日は少なく降雪がなくとも灰色の雲が空を覆う日がほとんどです。
そのような状況下で陽気な人間が形成されるのはなかなか稀有なことなのではと思っているのですがいかがでしょうか。

そんな津軽人の内面を表しているかのような凍てついた根暗なとある1枚の写真に「気質」という題名をつけました。
そしてその写真は今回の表紙に使うことにもなりました。

上記のことは今この時初めて書いているので私以外内訳を知る者はいないのですが、硲さんは表紙にこの写真を使いたいと提案してきました。
知らずとも何か感じ入るものがあったのか、デザイン的なものが上手く機能しそうだったのか。

何はともあれとにかく細部にまで気を配り手を抜くことなく写真集作成に勤しんでおります。