Reflections on Tsugaru ⑬ デザインと構成

(文/硲勇)

今回もデザインに加えて写真の構成も任せていただいた。内から外へ向けてデザインするようにしていると書いたが、実際に手を動かす作業としては、構成が最初になる。構成について深く考えることで、写真の並びにふさわしい判型や、効果的な紙や綴じ方は自然に見えてくることが多い。

構成は、デザインというよりも編集の作業に近いと思う。普段デザインの仕事をしていると、ついつい造形的に面白い並びや視覚的な効果を狙って構成したい気持ちにかられるが、そういった構成はどうも狙いすぎな印象がするし、あまり解釈の余地がなく面白みに欠けることもある。写真集の構成では、造形的な構成よりも意味的な構成を大事にしたい。

例えば前作の『狼煙』では、修験僧が修行の合間に腰掛けている写真と、少しページをはさんで山仕事の休憩で腰掛ける人のカットがある。写真の雰囲気はまったく違うので意識する人はほとんどいないかもしれないが、なんとなくデジャヴュを感じる2枚だ。火と水の写真を見開きで配置したページも造形的なパワーがあってお気に入りだが、こういったさりげない意味が見出せるような写真のつながりにも面白みを感じる。

『津軽再考』の構成については見てのお楽しみということで、まずは手にしていただいた方に解釈をゆだねたい。柴田さん、北浦さんと議論を重ね、これしかないという形になったと思う。