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京都の恵文社一乗寺店へ

2017.12.05 |

出町柳から鞍馬に向かう叡山電鉄に乗ると、一乗寺駅は3駅目。一乗寺という駅名は、平安時代から中世に存在したお寺の名に由来するそうです。中世にあったお寺の名が地名として残っているあたり、いかにも京都らしい感じです。

ホームには恵文社一乗寺店の方向を示す看板がありました。遠くからわざわざ来る客人も多いのでしょう。写真を撮っていたら「おっ。恵文社に行くんかぃ。人気かぃ?」と初老の男性に声をかけられて「え、ハイ…」と答えました。良い町みたいです。

通りを歩き出すと、「有田みかんバケツ一杯400円」の看板が目について足が止まりました。軽トラの荷台にそのままゴロゴロ積まれたみかんに、買い物客が群がっています。覗き込んで見ると、軽トラはやはり和歌山ナンバーです。和歌山から京都まで、ひとっ走りしてみかんを売りにきたみたい。これ、楽しそうだし、いい商売かも。

(と、思った私はこの数日後、みかん農家の娘である友人に、ぜひ一緒にやろうじゃないかと持ちかけたのですが「今年は50年に一度の不作でみかんがない」と言って断られました)

駅から歩いて数分で、恵文社一乗寺店に到着です。

実は少し前、『狼煙』を持参して販売をお願いしたら検討してくださり、数日後に「仕入れます」と返事をいただいたのです。喜んで発送したのは10日ほど前のこと。そしてこの日、タイミングよく京都に取材が入ったので、帰路に寄らせてもらったという経緯です。

仕入れてくださったのは、マネージャーの鎌田さん。でも残念ながら、この日はお休みでした。鎌田さんについては、こちらに読み応えのある記事がありましたのでご紹介します。

店内をぐるぐるまわって、写真集の棚を探すもなぜか『狼煙』は見つからず。

もしかしてすでに完売? いや、いくらなんでもそれはないやろ。と思ったら、こんなところにありました。まさか、開高先生のご近所だなんてオーパ!! (オーパって、ブラジルの人が驚いた時に発する言葉らしいです)

上でリンクしたインタビュー記事によると「ジャンルをはっきり分けずに並べることで、本との偶然の出会いを大事にしてもらいたい」と鎌田さんが語っています。ジャンルは分かれていなくても、なんとなくそれぞれの棚が醸し出す匂いのようなものがあり、そうか、鎌田さんはここに置いてくださったのかとしみじみ嬉しく眺めます。

雑貨のコーナーも雰囲気があって素敵なのです。おしゃれだ。

そして本日のお買い上げは、この一冊。

『パリのすてきなおじさん』
文と絵 金井真紀さん、案内 広岡裕児さん

本はやっぱり、わざわざ出かけていって書店で買うのがいいですね。棚を見るのも楽しいし……。この本が並んでいた棚も、たいそう魅力的でした。(きたうら)

恵文社一乗寺店のサイトはこちら

*店内の撮影・掲載は許可をいただいてます