製本機と手すき和紙

2020.03.18 |

「製本用のプレス機を買いました」。デザイナーの硲さんからそう連絡があったので、搬入を手伝いがてら硲家のある嵯峨谷に行ってきた。嵯峨谷は高野山を望む山あいの鄙びた集落で、私はここに行くのが好きでやたらと行きたがる。和歌山市からだと車で1時間くらいの距離だ。

以前、硲さんのパートナーのサキさんが「ここにいると、色んなことができるような気がする」と話してくれたが「確かにそうだ」と思う。(ハザマサキさんのサイトはこちら
創作活動はもちろんだが、会議だってここですると意外な発想が浮かぶから。

立派なお屋敷の前にはサキさんの畑、そして裏山には楮(こうぞ)の木が生えているという。楮って和紙の原料なんですけどね。

まずは広々とした土間の一角に重いプレス機を運んで設置する。
いずれは本作りの工房ができるかも。道音舎の舎は牛舎の「舎」たが、道は道具の「道」かもしれない。牛舎で道具の音が響いているというイメージですかね⁉︎ (後付けですけど)

いつ見てもギョッと驚くほど長い廊下の先で、パソコンに向かう硲さん。

今回の会議では経理についても相談した。LLP化したことで事務仕事もシンプルに整理できそうだし、「もう何があっても大丈夫ですね」と喜ぶ。
さらに新たな出版企画も、硲さんのひと言がきっかけでようやく噴出。ここ一年ほど何気に温めていたテーマが、本の形になって頭の中で温泉みたいに湧いたのだ。機が熟した、と言うかなんと言うか。

硲さんが漉いた和紙もしっかりと丈夫にできていた。裏山の楮の皮をはいで作った手すき和紙。